恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




「サーは覚えているかな。私がサーに言ったこと」




悲しそうな顔をして言ってきた。




「何が」





「『あなたなんて、大嫌い。やはり『サクラ』をつくから、凪に気に入られているだけよ』と言ったことを」




そしてその後に…




「『私にもサクラという言葉がつく。あなたにもサクラという言葉はつく。その運命抗うことはできないわ。いいよ。見てなさい。あなたは凪といて、嫌になるから』と言ったことを」





確かにそんなことを言っていた気がする。




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