恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)
聖蘭高校
歩いて20分のところに、聖蘭高校があった。
「わぁすごい~」
由利は久々の共学校に、興奮している。
「では行きますか」
去年もこんなことあったのか、わからないけど青木先輩は颯爽と歩いていった。
やはり憧れる。
あわてて付いていった。
コンコン。
青木先輩がノックした。
すると、部長らしき人が出てきた。
…男!?
「待っていたよ。」
青木先輩に微笑む。
「では、行きますよ」
何かこの二人知り合い?
仲良さそう。
側にいた春日(魚住先輩)が耳打ちしてくれた。
「あの二人は元々中学校も一緒で、見ての通り恋人よ」
聖蘭高校の美術部の部長さん、けっこうかっこいい。
爽やか青年みたいな。