恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




「あの…」




私の前に影ができている。




上を向くと、そこには女性が立っていた。




…突羽根 朔良




彼の忘れられない人だ。



「どうしたのですか」




はっきり言って面識がない。




私が一方的に彼女のことを知っているだけ。




「少し、話したいことがあるの。…凪のことで」



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