恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




「本当はゆっくりと自然消滅がよかった。そしたらお互い苦しまなかった。…でも凪の記憶に、覚えさせて欲しかった。」



桜は彼女の話をただ聞くだけしか、できなかった。




「でも、私は良性で手術が成功して生きられるようになった。」




腰を優しく撫でる彼女。



「今まで通りの生活に戻れたわ。でも…私は凪が好きなのよ。それだけは、諦めなかった」






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