恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)
いつも横顔か後ろ姿しか見れなかった彼。
その彼がそこにいた。
「あぁ。姉貴か」
思ったよりも、少し低い声。
姉貴!?
「ここに、私の弟がいるのよ。」
青木先輩はちゃっかりと、彼氏のところにいる。
「とりあえず、自己紹介でもしようか。」
副部長が言ってくれて、自己紹介が始まった。
私たちは四人のため、すぐ終わった。
向こうの美術部は、八人ぐらいだった。
「悪いね。本当はもうちょっと人がいるけど、サボり癖がついたみたいで」
頭をかきながら、そう言った青木先輩の彼氏さん。