恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)
確か…
中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因む。
-昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。
ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、
「Vergiss-mein-nicht!((僕を)忘れないで)」
という言葉を残して死んだ。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
確かそんな話だった気がする。