恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




「ワカッタ。デモ、トキドキテガミヲ書いて」



そう言うと、凪は少し笑った。




「当たり前。そんなに俺は、薄情者ではない」




ジョンと熱い握手を交わして、凪は日本に戻っていった。






―日本




二年間、忘れたことがない人がいる。




確かに、中学生のときは元家庭教師に惚れた。




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