恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




俺が好きなのは、大洲桜ってことがようやくわかった。




しかし桜とは何も話さぬまま、2年という月日が過ぎた。




同じ高校ではないし、クラスとかも知らない。




あっちは、女子校だし文化祭とかあっても行きにくい。




しかし2年の秋。―文化祭に千里と一緒に行った。




その時、一枚の絵画に目を奪われた。




―綺麗な桜




描いた人は、桜だった。




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