~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王
 答えたのは今までとは違う男の声。だが、それはどこか澄んでいた。

「それよりも今は連結者(ワールド・コネクタ)をどうするかが問題です。そうでしょう、“女帝(エンプレス)”?」

「確かに、“恋人(ラヴァーズ)”の言う通りではありますが」

 最初の女が答えた。

「“魔術師(マジシャン)”、あなたは先ほどから黙ってばかりですが、何か言うことは無いのですか?」

「ああ? いたのか“魔術師”」

 “塔”が嘲笑うように“女帝”の隣の男、“魔術師”を見た。
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