【完】俺の守護霊
『ひどいと思わない!?あたし置いて他の人と食事に行ったりしたんだよ?完っ全にあたしの事忘れてたんだよ?』
あたしは不満を先生に言う。
今まで翔しか話相手が居なかったからすっごく嬉しいんだよね。
「俺に関係ない」
そういって書類を書き始める先生。
今日は診察しないらしい。
『先生って、何でそんなに冷たいの?』
隣の椅子に座りながら聞く。
「別に」
作業を続けたまま、あたしの方を向かずに返事をする。
『先生きっと、冷たいっていうか…愛想良くしたらモテモテだと思うよ?翔みたいに』
「別にモテたいと思ってない」
ばっさり言っちゃう真山先生。
『ふーん…あ、でもあたし、先生の良いところいっぱーい知ってるよ!』
「は?」
書類を書いていたペンを止めてあたしの方を見る先生。
やっと目があったかも。
『知りたい?』
「別に」
素っ気ない態度の先生。
本当に愛想が無いよね…