【完】俺の守護霊







『うん』




「川島馬鹿だな」





先生はまた書類に目を向けて書き出した。






「…最近ここに来るのも川島に嫉妬させるために俺を利用してるのか」






ボソッと言った先生の言葉にあたしは慌てて訂正する。






『違うよ!?翔がどっか行ってろって行ったからここにいるんだもん…別に先生を利用してるとかそんなんじゃないよ!』






まぁ…ちょっとは翔が探しに来てくれるんじゃないかって期待してるんだけどなぁ。




探しに来そうな感じもしないし…




「俺には関係ない」






バッサリ冷たく言った先生の横顔を見ながらあたしはもう何も言わなかった。






翔は何してるんだろ?





また平井さん?と話してるのかなぁ?







あたしがいない時にまた食事の約束しちゃったりするんじゃないのかなぁ…




あの看護師さん、結構やるなぁ。




なんだか不安になって来た…





先生はまだ書類が山程あるみたいだし、あたしはどこにも行く所が無いので先生の横で机に頭を付けて先生の仕事をボーっと見ていた。





















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