【完】俺の守護霊
お昼休みかぁ。
多分翔はいつも通りに中庭に行ってるんだろうな。
足を中庭へと進めると、
やっぱり翔は中庭のベンチにいた。
翔は中庭が好きだよね。
いつも病院内の人がいっぱいいるところにいるから、休憩中くらい静かな所に行きたいのかな?
ゆっくりと中庭のベンチに近づいて行く。
『翔?』
横に座りながら声を掛ける。
でも、翔は返事をしてくれない。
やっぱりまだ拗ねてる…?
下を向いたまま動かない翔。
顔を覗き込むと、翔は目を瞑ってた。
…なんだ。
寝てんじゃん。
この体勢で寝なくても、横になればいいのに。