【完】俺の守護霊
ふと翔の膝の上を見ると、ノートが広げられている。
…休憩中も勉強してたの?
手に取って見てみると、ノートには知らない病院の名前と電話番号が沢山ならんでいた。
これ…きっとあたしの為に調べてくれたんだと思う。
上から順番にバツ印が付けられてる。
そして……あたしが真山先生に調べてもらった病院の名前もあった。
その横に『幼稚園児』と書いてある。
せっかくの昼休みなのに。
昼休み以外診察ばっかで休む時が無いから昼休みくらいお休みすればいいのに。
昼休みに翔が寝てる所、初めて見たかも。
すっごく疲れてるんだろうな。
『翔……好き』
寝ている翔の横で呟いてみた。
本当にありがとう。