【完】俺の守護霊
『先生?』
「何」
『も一回言って!』
今…ありがとうって言ったよね?
あの先生が!
お礼言わなさそうな先生が!
ありがとうって!
「断る」
あたしから顔を背ける先生。
あ〜あ。
もう少ししっかりと聞いておけば良かった。
もう二度と聞けないかも知れないよねぇ…
残念。
「で。川島の所行ったか?」
先生はまた引き出しから新たに書類を取り出して目を通し始めた。
『うん』
「何でここに来た」
短く淡々と聞く真山先生。