【完】俺の守護霊






「ここ…ほとんど真山先生専用の部屋同然ですよね。すみません、勝手に寝てて」






体温計の音が鳴るのを待つ間、俺は話し掛けた。






「別に専用じゃない。誰もこないからそんな風になっているだけだ」







ここは、ほとんど誰も利用しない。






理由は、ナースステーションの一角に医師用のここよりも広い部屋があって、そこをほとんどの医師が利用するから。







「真山先生はどうしてこっちの部屋を使うんです?」







向こうの方が広くて患者さん達の部屋にも近くて何かと便利なのに。







「うるさいから」







ばっさりと言った真山先生の一言に俺は黙った。







まぁ、看護師達も患者達もいて賑やかだったりするからな…

















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