【完】俺の守護霊
美緒の優しさ
頭がふらふらするし、体がだるい。
ゆっくりと歩き、エレベーターか階段、どちらにしようか迷ったがさすがにこの状態で階段はキツいので、エレベーターに乗る。
…俺ってこんなに弱かったっけ?
美緒が居なくなっただけで眠れなくて、腹も減らなくて。
はぁー…情けな…。
「ほら、乗れ」
ドアを開けられ、黙って乗り込む。
さすがに人の車だし横になるのは…と窓に頭を預ける。
はぁ……
マジキツい。
所々で真山先生に道を教えながら、ぐったりと窓の外を見ていた。
しばらくすると、車は俺のマンションへと着き、真山先生に荷物を持ってもらいながら俺は自分の部屋へと向かった。