【完】俺の守護霊
元通り
どのくらい時間が経ったのだろう…?
薬によって眠たくなった俺はあのあとすぐに寝たのか…
まだ熱が残っているみたいで、頭が重く、体がだるい。
左手に何かの感触があり、そっちの方を向くと…
…俺の手を握ったまま、床に座ってベットに頭だけを乗せて寝ている美緒…?
戻ってきて…くれたのか?
やっぱりあの時、俺の傍にいて俺の話を聞いてくれていたのか?
ゆっくりと体を起すと…タオルが落ちてきた。
これも美緒が…?
すぐ傍には水の張った洗面器が置いてある。
…いろいろしてくれてたんだな。
俺は帰りがけに真山先生がくれたペットボトルの水を飲み、水分補給をすると
美緒を抱き上げてベットに寝かせた。
…看病してくれたみたいだし、戻ってきてくれたみたいだし、今日だけ特別な?
俺もまだ体が言う事を聞かないので、その隣に横になり、美緒の顔を見ていた。