【完】俺の守護霊
だけど。
あたしのそんな苦労なんて3日しか持たなくて。
夜、家に帰ってからすぐに言われた。
「美緒、何かお前薄くないか?」
ソファーに座っていたあたしを掴んで見つめだした翔。
『そうかな?』
まさかこんなに早く気付くなんて思わなかったあたしは焦る。
「ほら…透けてる。これって…」
『もうすぐ消えちゃうかもね』
あたしは手を見たまま呟く。
「そうか」
翔も黙り込んでしまった。
どうしようもないもんね。
成仏出来るんだから…