【完】俺の守護霊
はぁー……
今日は俺は外来の診察担当で、午後から診察は無い。
立ち上がり医局へと向かう。
「どうした。帰らないのか?」
机の上に資料を出して勉強しようとした時、入って来た真山先生。
「…帰っても、何もする事無いので、ここで勉強しようかと」
まだまだ未熟だから、勉強しないと。
「あいつが居ない家に帰っても寂しい…って事か」
意地悪そうに笑う真山先生。
すぐに美緒の話題を出す。
「…違いますよ」
「本当は好きだったんじゃないか」
「違います」
違う…よな。
相手は幽霊だったし。