【完】俺の守護霊
消えた記憶
「はい。どうぞ」
部屋のドアを開ける。
『お邪魔しまーす!』
…俺にはどう考えても普通の人間にしか見えないし。
リビングへ入るとスーツの上着と鞄を椅子にかけて座る。
あいつはその横でソファーに寝転ぶ。
人の家と言うのに…遠慮も無いのかよ。
『ここが翔の家??広ッ!』
そいつは辺りを見回す。
…?
なんかさっきからいろいろと疑問に思うことがあるんだよな…。
「なぁ?」
『ん?』
「お前…俺の家入った事ないの?」
『あ…』
俺の質問に固まったあいつ。