【完】俺の守護霊
『さて…』
一通り話を聞いてだんだん美緒の事が分かってきた時。
立ち上がった美緒。
「どうした?」
また何かしだすのかと、俺は美緒を座ったまま見上げる。
『話も聞いてもらえてすっきりしたし、あたしの存在をかっこい〜先生が分かってくれて良かった。消えるね!』
そう言って玄関へと向かおうとする美緒。
おい…
「消えるってどこに?」
『分かんない』
分かんないって…
話を聞いてはい、さようなら
ってここまで聞いて放って置ける訳ないだろ。
「美緒」
『ん?』
リビングのドアの前で振り返る美緒。
「お前、害はないんだよな?」
『何、害って…。かなり失礼だなぁ。あるわけないじゃん!誰も呪ったりしないよ!』
美緒は笑いながら言う。