【完】俺の守護霊
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あ、おはようございます!」
病院を入るといつも通りの受け付け嬢の第一声。
「おはよう」
そう言って前を通る俺の後ろで
『おはよ〜おばさん!』
と美緒。
…まぁ、聞こえてないから受け付け嬢は知らんぷりなんだけど。
『ここで、あたしのカルテを探せばいいんだよね?』
後ろから話す美緒に、俺は周りから自然に見えるように微かに頷く。
美緒が見えないから、
俺が1人で変な事してたり、
独り言ばかり言ってるって思われるのは絶対に嫌。
とにかくカルテの方は美緒に任せて、俺は昼休み位に探すか。