【完】俺の守護霊




あまり胸を見ないようにして、薬を処方してこの患者さんで午前の診察は終わった。






「お疲れ様です。それにしてもさっきの患者さん、分かりやすかったですね」






午前の診察が終わり、さっきの患者さんのカルテを受け取りながらクスっと笑いながら平井さんが言った。







「分かりやすい…?」





意味が分からずその他の書類をまとめながら聞く。






すると、平井さんはクスっと笑ったまま






「あの患者さん、川島先生の事好きですよ」




少しトーンを下げて言った。







「そんな事ないですよ!今の若い人は皆あんな格好ですよ」






確かにあの服を病院に着てくるって言うのはどうかと思うけれど。


それだけで俺が好きとかそういうのでは…無いと思う。





「いや、あの患者さんは絶対に川島先生の事が好きですよ!」





そう断言する平井さん。





…なんで少ししか見てないのにその人の事が分かるんだろう…?






女の勘ってやつ?





「川島先生は本当にモテモテですね」




「いえ、そんな事無いですよ。
それじゃ、お昼行ってきます」





これ以上どう反応していいのか分からず、苦笑いをしながら俺は診察室を出た。













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