【完】俺の守護霊
■第2章■
気付いてくれた人
自分が誰なのかも
どうしてここにいるのかも分かんない。
ただ、気が付いたらいつの間にかこの病院にいたんだ。
知らない病院の廊下に立っていて。
なんでここにいるんだろう?
って考えた。
考えても考えてもなんでなのか分かんなくて。
ただ、自分の名前が『美緒』だって事は何故か分かってて。
どこに行けばいいのかとか
何をしたいのかも分かんなくて、
とにかく、近くを歩いていた看護師さんに
『すみません』
って声をかけた。