【完】俺の守護霊
『…見えてるの?』
いつでも翔の所に逃げる事ができるように警戒しながら聞く。
「あぁ」
『何で!』
すると先生はふぅーと溜め息を吐いた。
「お前馬鹿か?幽霊が見えるってのは霊感があるからだろう?」
『え…霊感あるの?』
「小さい頃からな。まぁ害は無いと思って知らん顔してたが、こんなに俺に突っ掛かってきた幽霊はお前が初めてだ』
そっかぁ。
この人、幽霊見えても動じなさそうだもんね。
あたしが見えてたら絶対怖がるしビビるもん!
って…幽霊のあたしが言うなって話なんだけどさ。
あたし、霊感のある人には見えるんだ!
『あ、でも翔は霊感無いって言ってたよ?』
翔は霊感ないし、幽霊を見たのはあたしが初めてだって言ってた。