【完】俺の守護霊

美緒の隠し事







平井さんを車に乗せ、言われる通りに運転してついたレストラン。




そこでちょっと高級料理を食べた。





話もほとんど仕事の事についての事ばかりだったし。




本当にただ食事をしただけだった。




美緒の事が少し気になったけれど、まぁあいつは食べなくても平気だし?




何回か病院と家を行き来したし、家まで1人で帰れるだろ。





幽霊だしな。





って思って美味しい食事を楽しんだ。







「ありがとうございました!
美味しかったです」





帰りは平井さんのマンションの前まで送って。





「いえ、また誘ってください」





そう言い、手を振っている平井さんに見送られながら俺は車を走らせ自分のマンションに戻った。





美緒…1人で帰れただろうか。





何も言わなかったから怒ってるだろうか。




でも、最初に怒ってたのは俺だし。





「ただいまぁー…」




もう、夜も大分遅いし美緒は寝てるかもしれない。





そう思いながら小さな声で言ってみたけど、返事は無く、美緒はいないようだった。





やっぱり1人で帰れなかったか?





まさかまだ病院に…?

















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