恋愛両立


「あちゃー・・・大変だね。もうバス乗っちゃいなよ。バスで3時間だし、寝てればいいよ」



「んー・・・・そうする・・・・」



足もふらふらだよー



荷物を持ってくれたてっちゃん。



「あー、ケン!バス乗っていいー?」



派手なハワイアンのシャツを素肌に着ているケンちゃん。



サングラス掛けて麦わら帽子かぶって・・・



んー、つっこみどころ満載。




「あ!座席表見て!名前書いてあるから!」



バスの入り口の前で渡された座席表。



ひらがなだし・・・



あだ名だし・・・



『さきちゃん』と書かれた私の席は後ろから2番目。




『あつし』の隣だった・・・・





「ケンちゃん・・・・ダメ・・・・」



敦くんの横は嬉しいけど、絶対ダメなんだ。




「私、バス酔いするの。前の方がいいんだけど・・・・」



私がそう言うと、「う~ん」と困っているケンちゃんの横から





「じゃ!私の横に来るといいよ!2席空けるから横にもなれるし!ね?」




と綺麗な女の人が出てきた。





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