恋愛両立


「ダメだって!あの席は俺らの席じゃん!」


その綺麗な女の人にケンちゃんが言うと


その人は険しい顔になって


「うるさい」


とケンちゃんに言い放った。



ケンちゃんは『ガーン』って効果音がなりそうな顔になってる。



「気にしないで、私が補助席に座るし、顔色悪いじゃない。大丈夫?」


「いや、そんな補助席なんて悪いです。」


「いいの、いいの。あ、私律子。これでも憲吾の彼女です。」


「・・・・・・・・えぇぇ?!」



憲吾ってケンちゃん??!!



申し訳ないけど、似合わない!



びっくりするぐらい美女と野獣なんですけど!



『これでも憲吾の彼女です』って自分でも言っちゃってるし。



びっくりして次の言葉が出てこない私に



「早紀ちゃん、なにその反応。」



不機嫌なケンちゃんの横で、おなかを抱えて笑っていたてっちゃんが



「早紀ちゃん!ナイスリアクション!」


って・・・・



はい、眠気も一気に冴えました。
< 45 / 102 >

この作品をシェア

pagetop