恋愛両立
「ダメだって!あの席は俺らの席じゃん!」
その綺麗な女の人にケンちゃんが言うと
その人は険しい顔になって
「うるさい」
とケンちゃんに言い放った。
ケンちゃんは『ガーン』って効果音がなりそうな顔になってる。
「気にしないで、私が補助席に座るし、顔色悪いじゃない。大丈夫?」
「いや、そんな補助席なんて悪いです。」
「いいの、いいの。あ、私律子。これでも憲吾の彼女です。」
「・・・・・・・・えぇぇ?!」
憲吾ってケンちゃん??!!
申し訳ないけど、似合わない!
びっくりするぐらい美女と野獣なんですけど!
『これでも憲吾の彼女です』って自分でも言っちゃってるし。
びっくりして次の言葉が出てこない私に
「早紀ちゃん、なにその反応。」
不機嫌なケンちゃんの横で、おなかを抱えて笑っていたてっちゃんが
「早紀ちゃん!ナイスリアクション!」
って・・・・
はい、眠気も一気に冴えました。