恋愛両立
真実



「会社の人!先輩なの!」


思わず大きな声が出た。



「え・・?」



目を大きくして私を見る敦くん



「仕事してたら遅くなって、さすがに危ない時間だからって・・・潤さんは終電無くなったから会社に泊まってて・・・」




「あんな時間まで仕事?」



「あ・・・うん・・・・」



目が合う。



敦くんの目をじっと見て




「どうしても来たかったの・・・だから終わらせなきゃいけない仕事頑張ってたらついつい遅くなっちゃって・・・



どうしてもこの旅行に敦くんと来たかったから・・・」





沈黙が続く。




私から目を反らさない敦くん。





私の気持ち伝わった?











「なんだ・・・・」






長い沈黙の後、敦くんが呟いた


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