恋愛両立




「俺スゲーショックだったの。仕事仕事って早紀ちゃん言ってて、すごいなって、偉いなって思ってたのに、結局好きな男いたんじゃんって・・・

仕事って言い訳だったんじゃんって・・・

仲良さそうだったからさ。」



「潤さんは、入社した時からいろいろ教えてもらってて。席前だし、残業とか一緒にすること多いし。

仲いいけど・・・お兄ちゃんみたいって言うか・・・・」


敦くんは優しい笑顔に変わる。



「・・・・・ね。」



「ん?」




「も一回言って?」



「え・・・・?」




敦くんは私の頬に手を当てる。




「好きって。も一回言って?」




「えっ」



顔が赤くなるのがわかる。



私の目を見つめる敦くん。



ゆっくり頬に当てた手を動かす。



くすぐったくて、恥ずかしい。








「好き・・・・敦くんが好き。」








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