恋愛両立
デート?
あの日の朝の会話で、結局一緒に陶芸に行く事になってしまった。


えぇ?どうしよう。


だって陶芸に行く時はいつも汚れてもいいカッコで。


いつも履いてる色あせたジーンズにボロボロのスニーカー。


チェックのシャツ着て・・・・


男の人と出かけるような格好じゃない。


なんて思ってるとすぐ敦くんが来る時間になっちゃって・・




マンションを出ると白い大きな車がとまってた。



「おはよう。」


朝から爽やかな笑顔。


「お、おはよ・・・」


敦くんの私服はクリーム色のTシャツにカーキのカーゴパンツ。


腕には何重にも巻かれた皮ひも、大きな腕時計。


ケンちゃんのお店で会ったときはスーツだったもんな。





いつもは電車で2時間近くかけて山の奥まで行くけど、今日は敦くんが車を出してくれた。



「カッコイイ車だね。」


助手席に座って車の中を見渡す。


「でしょ?5年ローン。残り3年もあるんだよ。」


って敦くんは苦笑い。


「大変だね。」


笑うと目が無くなるんだ。


メガネの奥の目はすごく優しくて。


ドキドキしない女の子なんて居ないんだろうな。

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