風にのせて君へ


はやく、

奏先輩のところに行ってあげて。



私じゃ、

奏先輩を満足させられないから。




何で、こんなに苦しくなるの?


雪先輩を見たとき、

一瞬でも“嫌だ”って思ってしまった。



奏先輩が雪先輩のことを話しているとき、ハッキリ言ってムカついた。



何で?


おかしいよ、私。




……まるで、

ピアノを弾いているときみたい。



得体の知れない恐怖に襲われる、

そんな自分が嫌になる。


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