太陽と花~思い出のひまわり~
「ダーリン。」



私はまた、裕一にイタズラをしたくなった。



裕一ったら、耳まで真っ赤だし。



「後で覚えとけよ!」



裕一は、耳元で囁き私の手を離した。



少し離れて前を歩く裕一。



もう、機嫌直しなさいよね!



私は裕一が持っている籠に、ワインボトルを入れた。



「うゎっ!」



急に籠が重くなったので、びっくりしたのだろう。



私の方を睨む裕一。



「えへへ。」



「えへへじゃねぇよ。はぁ、びっくりした!」



「いいでしょ?」



「しょうがないなぁ。」



ちょっと呆れ顔の裕一は、



私の手を取り、一緒にレジに向かったのだった。



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