太陽と花~思い出のひまわり~
最後の言葉は、聞こえるか聞こえないかの小さな声で言った裕一。



あぁ、そうなんだ。



そうだったんだ・・・。



今までこんなにも、不安にさせていたんだね。



ごめんね・・・裕一。



しかし、こんな時まで太陽君の顔が、私の頭をさえぎる。



太陽君に逢わなかったら、裕一にこんな思いをさせなくてすんだのかな。



太陽君・・・。



目を瞑ると、頭の中に太陽君が浮かび上がってくる。



駄目・・・ここで太陽君の顔を思い出すのはルール違反。



私は太陽君の顔を頭から一生懸命追いやった。



裕一だけを見なくちゃ。



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