太陽と花~思い出のひまわり~
すると・・・



「違うわよ!私のじゃなくて自分の!


専務に逢いに行く為の花の服よ!」



はぁ?私は太陽君に逢う為の洋服なんて、わざわざ買いませんってば!



「あっ、私はこれにしよう!」



麻里は決まったみたいだ。



ペイズリー柄のふんわりした水色のワンピースだった。



「思ったより静かなの選んだねぇ。」



「そりゃ、そうよ!軽井沢だもの!お嬢様っぽくいかなくちゃ!


それに、専務にも清楚なところ見せなくちゃだし!」



はいはい。そうだったわね。



「じゃあ、行こうか。」



私はそこを離れようとすると、


「待って!」


と、麻里は私を掴む。



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