太陽と花~思い出のひまわり~
「10年前の約束覚えてる?」



「うん・・・。」



「何で次の年から来なくなったの?」



「おばあちゃんがあれから具合が悪くなって・・・


いや、もうあの時にもう既に病気だったみたいなの。


で、次の年の2月頃・・・。」



「そっか、ごめん。辛いことを思い出させちゃったな。」



「うううん。」



私は横へ首を振った。



太陽君はしばらく黙っていた。



「ねぇ・・・。」



「ん・・・?」



「君の事は諦めるよ。


君はその・・・彼が大事なんだろう?


だから、俺だって知っても名乗らなかったんだろう?」



「うん・・・。」




< 186 / 225 >

この作品をシェア

pagetop