太陽と花~思い出のひまわり~
「なぁ?今日うちへ来ない?」



「えっ・・・。」



「何か用事がある?」



「無いけど・・・。」



無いけど、ちょっとためらってしまった事への罪悪感。



「どうしたの?」



「うううん?何でもない。


夜、楽しみにしてるね。」



そう言って、お互いの仕事へと戻った。



私はふと携帯を見た。



太陽君にいつそっちに行くか・・・電話しなくちゃいけないね。



私は太陽君より、裕一を選んだはずなのに、


今、裕一と抱きしめあったばかりなのに、


頭に浮かぶのは、太陽君の事ばかりだった。



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