太陽と花~思い出のひまわり~
すると、途中で私の大好きなケーキ屋さんが目にとまった。



「美味しそうだなぁ。」



と、私は知らず知らずのうちに声に出していた。



あっ・・・。



今までは裕一と一緒にいた時には、発したことの無い言葉。



裕一と一緒にいる時は、言わないようにしてたのに・・・。



私、今・・・横にいる裕一の存在忘れていた?!



「あっ、ごめん。」



実は裕一は甘いものが苦手。



私がケーキが好きな事を知ってる裕一は、


いつもそれを負い目に感じてるのを分かっているのに。



私が会社にケーキを作って行っても、


毎回「食べなくてごめんね」って申し訳なさそうに言う裕一・・・。



< 193 / 225 >

この作品をシェア

pagetop