太陽と花~思い出のひまわり~
「これ・・・。」



太陽君が放り投げだされたズボンのポケットから、


何かを取り出した。



「はい。」



こうして、私にくれたのは・・・


お揃いのひまわりのキーホルダーだった。



「可愛い。」



「後ろに、お互いの名前を入れておいたから。」



「うん。」



「来年も・・・ここで逢えるといいな。」



「うん。」






こうして、私と太陽君のひと夏の思い出は終わった。



そして、10年間私達は逢う事は・・・無かった。



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