太陽と花~思い出のひまわり~
「麻里、もう行こう。葉山さんも忙しいよ。」



「いいよ?俺は。ご機嫌取りも疲れちゃったし。」



太陽君は私達だけに聞こえるような小さな声で言った。



確かにさっきまでは色々な人がお酒を注ぎに来ていた。



でも、良く考えると私達も同じじゃない?



「でも・・・。」



そう言うと、隣の空いている席に私達を座らせるように促した。



「ここに座って?これ以上お酒を飲みたくないから。


俺を助けると思って。」



あぁ、この優しい話し方・・・優しい目・・・。



やっぱり太陽君だな・・・。



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