太陽と花~思い出のひまわり~
でも、もう俺は本気の恋はしないと心に決めていた。



俺は宴会を途中で抜け、思い出の教会へと足を運んだ。



未だに俺が本気の恋が出来ない理由・・・


それがここにはあった。



10年前・・・俺は彼女とここで愛し合った。



あの頃は幼かった。



ひと夏の恋と言ったら、みんなは笑うだろう。



でも、俺にとってはそんな燃えるような恋だった。



翌年・・・俺は逢えると信じていた。



しかし、彼女は現れる事はなかった・・・。



俺は彼女との綺麗な思い出を胸に秘めつつも、


彼女に裏切られたのかとも少しだけ思った。



でも、それを信じたくない自分がいて、


そして、今・・・こんな俺がここにいるのだった。





お酒のせいか、少し眠くなってきた。



ちょっと色々思い出しすぎたかな?



そして俺は昔のように・・・


椅子の上で眠りについたのだった。



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