携帯の向こうとReal
『…なぁ』

ユキヤが
いきなり暗い声で

話し出した


『ん…?』



『俺ってさ
チャラいタイプに見える?』


『ぇ…まぁ、、、』


『まじかぁ、、』


『ぅん。。』


何この雰囲気。


さっきまでさ

フツーだったのに


暗いし・・・


何この人。。




『なんかさ・・
俺って信じて
もらえないんだよね。』




どっか遠く見てる
ユキヤの横顔

それわ

まるで

泣き出しそうで


切なくて


弱々しい笑顔だった


『なんかあったの?』


無神経なぁたしの質問


聞かない方がぃい

絶対そぅ


なのに

知りたいとか思う


無言のユキヤと
降り続く雨

大嫌いなカミナリ

ユキヤの着崩したYシャツの
胸元から

キラッと

光るモノ。


どっかのブランドの

ネックレスで


ユキヤぢゃないイニシャルの


【A】


シンプルで繊細なネックレス

触ってしまったら

壊れてしまいそぅな

ネックレスが見えたんだ


分かる。。

彼女のイニシャルだよね

ぃぃね。


ラブラブで


なのに何で



泣きそうなカオしてんの?



ただただ
雷の音と

雨粒が
傘から落ちる音が

時間を止める...
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