優しい君の、隠れた本音
「ほら、そんなところでボケっとしないで!こっちに座って!」

「え、ちょ」


ぐいぐいっと背中を押されて、あっという間に私は教室の一番前に座らされた。


「私は話があって」
「それはこれを見てからね!」


いつもより更に強引な笹森は私の話に一切耳を貸さず、勝手に教室を暗くすると、スクリーンを下して何かの映像を流し始めた。




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