キミに捧ぐ、愛の唄。
お に い ち ゃ ん
お兄ちゃん。
この響きをあたしは大嫌い。

大嫌い。大嫌い。

なんでかって…。
それは、このお兄ちゃんが消えない限り、あたしの想いは伝わらないから。

もし、この言葉が今ここになかったら。
あたしたちは結ばれてたんかな??

もう、今となっては分からんないけど…。


これは、あたし・海砂とお兄ちゃん・章の短くて温かい1年間―――――。

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