─暴走族のお姫さま─
「そんな偉い人達がくる
集まりなんて大切ですよね。
あたし、帰ります」
「送る」
奈菜を1人にはできない。
でも奈菜は
「未來さん、大丈夫ですよ。
1人で帰れます」
と言った。
奈菜はわかってねぇ
送ると言うのは
まだちょっとでも
一緒にいたいからなのに
まったくわかってねぇ。
その時。
───ギィ…ガチャン…
下からそん音がした。
きっと他のチームが
来たんだとすぐにわかった。
「未來、きたよ」
「ちっ、
奏、違うやつに
送らせろ」