─暴走族のお姫さま─



「わかった、叶。
奈菜ちゃん送ってけ」



そう少し遠くにいる
叶に急に振り向いた
奏はいった。



「はぁ!?
なんで俺が
こんなチビ送んなきゃ
行けねぇんだよ」



そうすぐに叶は
言い返して来やがった。



「あ?送れっつってんだよ」



俺が低い
声を出すと
叶はため息を
ついて立ち上がった。



「ほら、行くぞチビ」



叶は奈菜に向かって言うと
ドアに向かって
歩き始めた。











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