─暴走族のお姫さま─



叶と行かせるのはやだ。



男といられんのは
ぜんぶやだ。



でも奈菜を1人で
帰らせるのは
危なっかしくて不安で
もっとやだ。



「あっ、はい!!
未来さん、さようなら。
またね」



奈菜はそう言って
小走りで走っていった。



"またね"



その言葉を言ったとき
奈菜は少し俯いて
赤くなっていた。



可愛いな…



叶に近寄る
奈菜の後ろ姿を
抱き締めたかった。











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