─暴走族のお姫さま─



ワンピースの裾の先に
目を向けると
小さな女の子が
無邪気に微笑んでいた。



あたしはベンチから
降りてしゃがみこみ
小さな女の子に
目線を合わせて



「どうしたの??」



と笑顔で聞いた。
すると女の子は



「あのね、
おねえちゃんに
プレゼントがあるの」



と言って女の子は
あたしに白くて可愛らしい
お花で作った
冠を頭に乗せてくれた。



「わぁ、可愛いね。
くれるの??」



とあたしが聞くと
女の子は



「うん、おねえちゃんにあげる」



といって顔を
クシャッとしながら
また無邪気に笑った。











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