─暴走族のお姫さま─



あたしはビックリして
驚いていると
未來さんは



「結婚してください」



未來さんは
真剣な顔で
あたしを見た。



その眼差しは
真剣そのもので
あたしは吸い込まれそうだった。



あたしはこの人に
ついていっていっていいの?



いいにきまってる。



だってあたしの
運命の人だもん。



あたしの
王子さまだから──…



「はい、王子さま」




あたしは微笑んで
未來さんを見た。



「わぁ〜
おにいちゃん
とおねえちゃんは
ほんとうに
おうじさまと
おひめさまだったんだぁ!!」



そう言うと女の子は
小さな手でギュッと握ると
他に遊んでいた
子どもたちのもとへ
引っ張って行かれた。



すると未來さんも
ついてきた。



あたしたちを見た
子どもたちは
みんなこちらに走ってきた。



たくさんの
子どもたちの前で



「あのね、あのねっ
おねえちゃんと
おにいちゃんは
おひめさまと
おうじさまなんだよっ」



と女の子が言った。



すると、
子どもたちも
いっせいに
近寄ってきた。











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