─暴走族のお姫さま─
「未來!
あたしダーツの
腕前上がったよ!!
見て見てっ」
「ん?」
楽しそうに
俺の腕を引っ張ってきて
それにも可愛いと
思ってしまう。
「いくよ〜それっ」
奈菜が勢いよく放った
ダーツは的をはずした。
「ふっ…はは」
俺は笑いが
込み上げてきた。
「笑うなんてひどいよ〜」
「奈菜ちゃん。
ここはこうやって
やるんだよ」
と奈菜に優しく
ダーツを教えているのは補佐の
松山 篤志(マツヤマ アツシ)
いつも奈菜に
ダーツを教えている。